長く通勤に使ってきた一台でも、休日に走らせていた一台でも、手放すと決めた瞬間から気になるのは金額だと思います。スーパーカブは半世紀以上つくられてきたぶん世代が多く、同じ「カブ」という呼び方でも、査定の現場ではまったく別の車両として値段がつきます。
平均で数万円という区分もあれば、40万円台が当たり前に出てくる区分もあります。この差は状態の良し悪しだけで生まれているわけではなく、どの系列の、どの型式で、何km走っているかという条件の組み合わせで決まっています。ここでは50・110・C125の3系列を分けたうえで、それぞれの条件が金額をどう動かすのかを順に見ていきます。掲載する数値は業者間オークションの取引データをもとにした2026年2月時点の集計で、実際の提示額は個体ごとに前後します。
スーパーカブは3つの系列で価格の桁が変わる
スーパーカブという名前は、ひとつの車種ではなく価格帯の違う3系列をまとめた呼び名です。原付一種の50、原付二種の110、そして別格の値段がつくC125。この3つを混ぜて「カブの相場」を調べようとすると、数字がまとまらず混乱します。
| 系列 | 対象年式 | 平均買取のレンジ | 上限の目安 | 集計期間 |
|---|---|---|---|---|
| スーパーカブ50 | 1966〜2025年 | 2.8〜14.6万円 | 61.2万円 | 直近3カ月 |
| スーパーカブ110 | 2009年〜現行 | 9.3〜19.0万円 | 37.5万円 | 直近6カ月 |
| スーパーカブC125 | 2018年〜現行 | 32.1〜40.2万円 | 52.4万円 | 直近6カ月 |
50の平均レンジは2.8万円から14.6万円で、下限と上限に5倍以上の開きがあります。旧いキャブレター世代と直近のFI世代が同じ枠に入っている以上、こうなるのは避けられません。ただし上限は61.2万円まで伸びています。「50ccだから二束三文」という思い込みは、実データとは合いません。
110は9.3〜19.0万円。50より下限が高く上限は低い、実用車らしい落ち着いた分布です。通勤や配達の道具として買い手が絶えず、極端に安くも高くもなりにくい。
C125だけは事情が違います。平均32.1〜40.2万円、上限52.4万円は、原付二種の中古としてはかなり高い部類です。集計対象は186台で母数も薄すぎません。新車価格が49.5万円前後(2026年2月時点のメーカー希望小売価格)と高いため、中古へ流れても値崩れしにくい。スマートキーとABSを標準で積み、1958年の初代C100をモチーフにした外観が支持されていることも、3万km走った個体が40万円台で動く理由です。
いま相場を押し上げている事情は4つある
スーパーカブの買取価格は、ここ数年で明確に上がっています。50は前年比で約17%、3年前と比べると55%増、10年前との比較では200%超。110で前年比13%、C125で15%という伸びです。値上がりの理由はひとつではなく、性質の違う4つの要因が同時に効いています。
50ccがこれ以上増えないという事実
いちばん直接的なのは供給の話です。ホンダは2024年12月に受注期間を限定した「Final Edition」を設定し、排気量49ccの現行スーパーカブ50はこのモデルをもって生産終了となることを公式に発表しました。新車として補充されない以上、中古の総量はこれから減っていく一方です。走行距離の少ない個体や希少なカラーに人が集まり、値がつり上がるのはこの構造から来ています。
あわせて2025年4月に「新基準原付」という枠ができました。上限は排気量125cc、そして出力4.0kWまで。原付一種と同じ扱いで乗れる代わりに、出力の条件が厳しく設定されています。スーパーカブ110は5.9kWあるので、この枠には収まりません。50の代わりを探す人の視線が、結局は中古の110へ向かうという流れができています。
新車が高くなれば中古も引き上げられる
110の新車は2025年10月の価格改定を経て352,000円(税込)。C125は49.5万円前後です。数年前の感覚で見ると、どちらもはっきり上がりました。新車の敷居が上がれば中古を検討する人が増え、その需要が中古の値段を押し上げます。素材費の高騰、排ガス規制への対応コスト、ABSまたはCBSの義務化といった要因が新車側に乗っている以上、短期で反転する見込みは薄いといえます。
道具から趣味の対象へと客層が広がった
もともとは配達と通勤の道具でした。それがキャンプ人気やカスタム文化の広がりで、若い層を中心に「乗って楽しむ一台」として選ばれるようになっています。燃費も効いています。110のWMTC値は67.9km/Lで、ガソリン価格が高いままの状況では経済性そのものが購入理由になります。丈夫さから海外向けの需要も途切れず、国内在庫の減りが早いことも価格を支えています。
限定モデルだけは別の相場で動く
2024年に登場したスーパーカブ110の「HELLO KITTY」のようなコラボ仕様や限定色は、通常モデルとは別の値動きをします。業者間データでは平均28.5〜32.3万円、上限37.5万円と、同じ型式の標準カラーを明確に上回りました。手元の一台が限定仕様なら、その希少性は査定で数字になって返ってくる可能性があります。
型式がわかると相場の解像度が一段上がる
査定でいちばん効くのに、いちばん見落とされやすいのが型式です。看板が同じ50でも、AA01型(1999〜2008年式)の平均は約6.6万円、AA09型(2018〜2025年式)は約17.9万円。3倍近い開きがあります。型式は標識交付証明書などの書類に載っているので、申し込む前に見ておいてください。3系列を並べると次のような分布です。
| 系列 | 型式(年式レンジ) | 平均買取価格の目安 | その世代の性格 |
|---|---|---|---|
| スーパーカブ50 | AA09型(2018〜2025年式) | 約17.9万円 | FI搭載の現行世代。50では最も評価が高い |
| スーパーカブ50 | AA07型プロ(2018〜2022年式) | 約10.1万円 | 業務用仕様。距離が伸びた個体が多い |
| スーパーカブ50 | AA04型(2012年式) | 約5.6万円 | 中間世代。部品供給に不安なし |
| スーパーカブ50 | AA01型(1999〜2008年式) | 約6.6万円 | キャブレター仕様。旧型需要が安定 |
| スーパーカブ50 | C50型(1966〜1998年式) | 約7.5万円 | コレクション需要あり。希少仕様は跳ねる |
| スーパーカブ110 | JA59型(2022年〜) | 約24.8万円 | LEDライトやABSを備えた最新世代 |
| スーパーカブ110 | JA44型(2018〜2020年式) | 約17.0万円 | FI・セル付きで需要が切れない |
| スーパーカブ110 | JA10型(2012年式) | 約9.2万円 | 国内生産に切り替わった世代 |
| スーパーカブ110 | JA07型(2009〜2010年式) | 約10.7万円 | 110の初代。旧型でも買い手はいる |
| スーパーカブC125 | JA71型(2024年〜) | 約44.3万円 | スマートキーとABS標準の最新型 |
| スーパーカブC125 | JA58型(2021〜2023年式) | 約37.6万円 | フルモデルチェンジ後の2代目 |
| スーパーカブC125 | JA48型(2018〜2020年式) | 約31.9万円 | 初代。中古の流通量が増えた世代 |
目を引くのはC125の初代JA48が平均31.9万円を保っている点です。新車価格が44万円前後だった世代で、7〜8割が残る計算になります。
50では逆転も起きています。AA04型(約5.6万円)より、AA01型(約6.6万円)とC50型(約7.5万円)のほうが高い。年式が新しいほど高いという単純な話ではありません。旧い世代には旧い世代を探している買い手がいて、その需要が中間世代を上回ることがあります。古いからと最初から諦める必要はない、ということです。
走行距離はどこで段差ができるのか
5万km走っても実用に耐えるのがこの車種の強みですが、買取価格は距離とともに下がります。大事なのは、その下がり方が一定ではないという点です。段差の位置がわかっていれば、動く時期の判断材料になります。
| 走行距離帯 | 50の平均 | 50の最高 | 110の平均 | 110の最高 |
|---|---|---|---|---|
| 0〜4,999km | 18.8万円 | 60.0万円 | 23.4万円 | 36.8万円 |
| 5,000〜10,000km | 10.1万円 | 19.2万円 | 15.8万円 | 25.2万円 |
| 10,000〜20,000km | 7.9万円 | 16.6万円 | 12.7万円 | 20.6万円 |
| 20,000〜30,000km | 6.1万円 | 14.5万円 | 12.1万円 | 20.2万円 |
| 30,000〜50,000km | 5.1万円 | 12.6万円 | 9.9万円 | 18.4万円 |
| 50,000km以上 | 4.8万円 | 9.4万円 | 9.6万円 | 15.8万円 |
段差は5,000kmにあります。50は18.8万円から10.1万円へ、110は23.4万円から15.8万円へ。どちらも一段目でいちばん大きく落ち、そこから先はゆるやかです。逆にいえば2万kmを超えると、あと1万km走っても金額はさほど変わりません。「もう少し乗ってから」と考えているなら、いま5,000km手前なのか3万km地点なのかで、先送りの損得はまるで違います。
最高値の列も見ておいてください。50の0〜4,999km帯は平均18.8万円に対して最高60.0万円。同じ距離帯に極低走行の旧車や希少仕様が混ざっている証拠です。平均だけで自分の一台を値踏みしないほうがいい理由がここにあります。
| 走行距離帯 | スーパーカブC125の買取相場の目安 |
|---|---|
| 0〜4,999km | 約41.1万円 |
| 5,000〜10,000km | 約36.7万円 |
| 10,000〜20,000km | 約32.8万円 |
| 20,000〜30,000km | 約30.6万円 |
| 30,000〜50,000km | 約31.3万円 |
| 50,000km以上 | 約27.9万円 |
C125は落ち方がまるで違い、5万km超でも27.9万円です。50や110が数万円の世界で動くのに対し、距離を重ねても20万円台後半で踏みとどまります。30,000〜50,000km帯が手前をわずかに上回っているのは、母数の少なさによる揺らぎと見るのが妥当でしょう。
評価点という物差しで見た金額の幅
業者間の取引では、車両の状態が点数で表されます。8点が新車同等、5点が良好、1点が事故車や不動車という並びです。点数がひとつ動くと金額がどう動くのかを見ておくと、査定前の掃除にどこまで手をかけるかの判断がつきます。
| 評価点(状態) | 110の平均 | 110の最高/最低 | C125の平均 | C125の最高/最低 |
|---|---|---|---|---|
| 8点(新車同等) | 30.2万円 | 36.8万円/23.8万円 | 45.0万円 | 51.4万円/33.4万円 |
| 7点(超極上) | 25.2万円 | 31.2万円/21.6万円 | 39.0万円 | 47.0万円/32.8万円 |
| 6点(極上) | 24.4万円 | 28.8万円/20.4万円 | 38.4万円 | 47.4万円/30.8万円 |
| 5点(良好) | 19.0万円 | 25.2万円/11.4万円 | 33.3万円 | 46.8万円/24.2万円 |
| 4点(軽い難あり) | 11.6万円 | 22.0万円/5.4万円 | — | — |
| 3点(難あり) | 8.0万円 | 13.4万円/4.4万円 | — | — |
| 1点(事故車・不動車) | 8.4万円 | 18.0万円/1.6万円 | — | — |
110では5点から4点に落ちるところで、平均が19.0万円から11.6万円へ大きく削られます。7点と6点の差は1万円弱ですから、上のほうは1点違ってもさほど響かない。効くのは「良好」を保てているかどうかの線です。洗車と清掃で見え方が変わる範囲なら、やる価値は十分にあります。
もうひとつ注目したいのが1点の行です。最低1.6万円だけを見れば厳しく感じますが、平均は8.4万円、最高は18.0万円で、3点区分の平均を上回ります。部品取りや海外向けの需要があるぶん、動かない状態でも値がつく余地は残っています。
C125は5点でも平均33.3万円を維持しています。多少の傷や汚れがあっても30万円台が視野に入る水準で、状態による目減りが他の系列より小さいことがわかります。
カスタムしたカブは損をするのか
カスタムの土台として人気がある車種なので、手を入れた状態で売るとどうなるかは気になるところだと思います。答えは内容によって正反対になります。
評価が上がりやすいのは、次の買い手がそのまま使える実用系です。大型のリアボックスやトップケース、積載量を増やすキャリア、冬の通勤で効くグリップヒーター、長距離を楽にするスクリーンやウインドシールド。マフラーも素性のわかる有名メーカー品なら同じ扱いになります。取り外しがきくぶん、再販時に業者側が扱いやすいという事情もあります。
評価を下げるのは、買い手を限定する方向のカスタムです。保安基準に適合しないライトやマフラー、純正への復元が難しい外装変更、素性のわからないパーツ、車体構造に手を入れた改造。手の入り方が大きいほど再販先の読みにくい個体になります。
分かれ目になるのは、外した純正パーツを残しているかどうかです。一式が揃っていれば「元に戻せる個体」として見てもらえます。物置の奥にしまい込んだままなら、申し込む前に探し出しておいてください。カスタム車の評価に慣れた業者を選ぶことも、金額の出方を左右します。
売り先は4つのルートに分かれる
手放し方はひとつではありません。早さを取るか、金額を取るか、手間をどこまで引き受けるか。優先するものでルートが変わります。
| ルート | 得られるもの | 引き受けることになるもの | 向いている状況 |
|---|---|---|---|
| 買取専門業者(出張・持込) | 手続きが簡単。不動車や事故車も対応可能で、即日の現金化ができる場合もある | 1社だけで決めると比較の材料がなく、相場より低い金額でも気づけない | 早く現金にしたい、手続きを任せたい |
| 入札型・オークション形式 | 複数業者が競るため金額が自然に上がりやすい。自宅にいたまま完結する場合もある | 成立まで数日から1週間程度かかる | 金額の天井を確かめたい、急いでいない |
| 販売店での下取り | 次の車両の購入と手続きが同時に片づく | 単独で売るより下取り額が低くなりやすい | 次に乗る一台がすでに決まっている |
| 個人売買(フリマ・オークション) | 値段を自分で決められ、仲介の手数料がない分だけ手取りが残りやすい | 名義変更、梱包、発送、トラブル対応まですべて自分で背負う。詐欺のリスクもある | 売買の経験があり、手間をかけてでも高く売りたい |
初めて売るなら、買取業者への依頼か入札型がつまずきにくい選択です。個人売買は実売価格に近い金額を狙える反面、名義変更や未払いのリスクを自分で管理することになります。手間の総量を先に見積もってから決めてください。
どのルートを選ぶにせよ、1社で決めないことが前提になります。提示額が業者ごとに離れるのは、在庫をどう組みたいかがそれぞれ違うからです。カブを厚く持ちたい時期の業者と、そうでない業者では、同じ一台でも数万円ずれます。自走できない車両を抱えているなら出張対応が前提になりますし、金額の上限を確かめたいなら入札型が向きます。あわせて見ておきたいのがスーパーカブの取扱実績です。カブの中古需要を日々見ている相手ほど、型式や限定仕様の価値を金額に反映できます。
査定前にやっておくと結果が変わること
特別な整備を入れる必要はありません。効くのは、情報を揃えることと、動く時期を外さないことです。
- 相場を2系統で押さえる。業者間取引ベースの数値と、買取業者が公開している実績の両方を見ておくと提示額の妥当性を自分で判断できます。110のJA59型は実勢で平均24.8万円ですが、同じ個体に15万円台が出ることもあります
- 型式を先に確認して伝える。最新世代(50ならAA09、110ならJA59)だと最初に示すだけで、高年式の良質車という前提で話が始まります
- 走行距離の段差を意識する。5,000km手前にいるなら、迷っている時間がそのままコストになります
- 実用系のカスタムは外さずに出し、外した純正パーツは揃えて一緒に見せる
- 複数社に同時に声をかける。1社ずつ日を空けて呼ぶと、金額が動いたのか業者が違うのかが判別できません
- 動かない、傷があるという理由で問い合わせをやめない。1点区分でも平均8.4万円という実績があります
手続きの進み方と、そろえておく書類
金額に合意したあとは書類の話になります。スーパーカブは排気量で必要なものが変わるので、自分の一台がどの区分かを先に確認してください。
| 排気量区分 | 登録に関する書類 | 発行・再発行の窓口 |
|---|---|---|
| 50cc以下(原付一種) | 標識交付証明書(登録証) | ナンバー交付時に役所から発行。紛失時は市区町村で再発行できる |
| 51〜125cc(原付二種) | 標識交付証明書 | 市区町村の役所 |
| 126〜250cc(軽二輪) | 軽自動車届出済証 | 運輸支局または自動車検査登録事務所 |
| 251cc以上(小型二輪) | 自動車検査証、自動車検査証記録事項 | 車検切れでも名義変更に必要。紛失時は運輸支局で再交付 |
加えて本人確認書類(運転免許証など)、認印、自賠責保険証明書を用意します。スペアキー、取扱説明書や保証書、整備記録簿があれば一緒に出してください。整備の履歴が見える個体は、状態の説明に説得力が出ます。
進め方は単純です。相場を調べ、複数社へ査定を依頼し、提示額を見比べて交渉し、合意できたら書類を揃えて引き渡す。査定は無料の業者がほとんどで、他社の提示額を伝えて金額が動くこともあります。書類の不足やローン残債も、先に伝えたほうが早く片づきます。
不動車・旧車・限定車はどう見られるか
「この状態では値段がつかないだろう」と自己判断して問い合わせをやめるのが、いちばん惜しい終わり方です。実際のデータは、そこまで悲観的ではありません。
エンジンがかからない、セルが回らないという車両でも買取の対象になります。110の事故車・不動車区分は平均8.4万円、最高18.0万円。海外向けや部品取りの需要があるためです。不動車に慣れた業者は引き取りまで対応することが多く、自走できなくても支障ありません。
旧い個体も同じです。50の全世代を対象にした取引では上限61.2万円が出ており、走行7kmという個体が60.2万円で動いた例もあります。年式の古さより、希少性と残っている状態のほうが金額を決めています。Final Editionのような区切りのモデルやコラボ仕様なら、型番やシリアルを伝えるだけで話が変わることもあります。
限定色やコラボモデルでは、探している人が同じ一台に集中します。110のHELLO KITTY仕様(2025年式)が平均28.5〜32.3万円、上限37.5万円で動いているのはその表れです。こうした仕様なら、限定車の取扱実績がある業者に問い合わせたほうが価値が数字になりやすくなります。
出張査定で覚えておきたい決まりごと
自宅まで来てもらう査定は手間がかからず便利ですが、訪問買取をめぐる相談は全国で発生しています。制度上どう守られているかを先に知っておくと、当日の判断が楽になります。
バイクの訪問買取は特定商取引法の「訪問購入」にあたり、法定書面を受け取った日を含めて8日以内であればクーリング・オフができます。理由を説明する必要はありません。行使するときは口頭ではなく、ハガキや内容証明郵便といった書面、あるいはメールなどの電磁的記録で通知し、送信記録や控えを手元に残しておいてください。
査定後にその場で決めるよう促されても、応じる義務はありません。「今日だけの金額です」と言われたら、持ち帰って構わない場面です。成約前には書面を必ず受け取り、内容を読んでから署名と押印をしてください。判断に迷ったときは消費生活センターなどの相談窓口が使えます。
スーパーカブの売却でよくある質問
スーパーカブ50は本当に生産終了したのですか
ホンダが公式に発表しています。2024年12月12日に受注期間を限定した「Final Edition」を発売し、排気量49ccの現行スーパーカブ50はこのモデルをもって生産終了となることが明記されました。スーパーカブ110の生産は続いています。新車として増えなくなったことが、中古市場での希少性と価格の下支えにつながっています。
新基準原付にスーパーカブは含まれますか
通常のスーパーカブ110は含まれません。新基準原付の条件は排気量125cc以下、かつ出力4.0kWまでです。スーパーカブ110は5.9kWなので、この条件を満たしません。ホンダの公式でも同じ点に注意が促されています。50の代わりを探しているなら、新区分に合わせたLiteシリーズが候補になります。
走行距離が5万kmを超えていても売れますか
売れます。50の50,000km以上の区分でも平均4.8万円、最高9.4万円、110では平均9.6万円、最高15.8万円という取引実績があります。型式が新しく、整備記録が残っていて、大きな改造がない個体であれば、距離の多さをある程度は補えます。
色によって金額は変わりますか
変わることはありますが、人気色イコール高値という単純な関係ではありません。50ではレッドや水色が評価されやすい傾向はあります。ただし本当に跳ねるのは、生産数が少なく市場に出てこない色です。人気かどうかより、希少で探されているかどうかで見てください。
カスタムは元に戻してから売ったほうがいいですか
必ずしもそうとは限りません。純正に近い状態が好まれる場面は確かにありますが、実用系のカスタムはそのまま出したほうが評価されることもあります。費用をかけて復元する必要はなく、大事なのは外した純正パーツを保管しておくことです。一緒に提示できれば、査定する側が「戻せる個体」として判断できます。
出張査定を断ることはできますか
断れます。査定を受けたからといって売る義務は生じません。さらに訪問購入にあたるため、法定書面を受け取った日を含めて8日以内なら理由を問わずクーリング・オフができます。通知は口頭ではなく書面で行い、控えを残してください。当日にどれだけ急かされても、冷静に持ち帰って構いません。
書類の紛失やローン残債があっても売れますか
どちらも対応できる場合があります。原付一種と原付二種の標識交付証明書は、登録した市区町村の役所で再発行できます。ローンが残っている車両は所有権がローン会社にあることが多く手続きは複雑になりますが、残債の処理まで代行する業者もあります。いずれも隠さず先に伝えて、対応の可否を確認してください。
まとめ
スーパーカブの買取価格は、系列・型式・走行距離・状態という4つの条件の掛け算で決まります。50・110・C125を混ぜて調べると数字がぶれるので、まず自分の一台がどの系列のどの型式かを確認するところから始めてください。それだけで、見るべき相場の幅がかなり絞れます。
そのうえで押さえておきたい点を挙げると、次のようになります。
- 型式が変われば平均で3倍近い差が出る。書類で型式を確認してから査定に臨む
- 走行距離の段差は5,000kmにある。手前にいるなら先送りの損が大きい
- 状態は「良好」を保てているかどうかの線が効く。洗車と清掃は割に合う
- 実用系のカスタムは外さず、純正パーツは揃えて一緒に見せる
- 1社で決めない。在庫事情の違いがそのまま金額差になる
- 動かない、古い、書類がないという理由で問い合わせをやめない
生産終了と新車価格の上昇、それに使われ方の変化が重なり、いまの相場は過去と比べても高い水準にあります。ただし相場は動きます。手放すことが視野に入っているなら、金額を確かめるところまでは早めに済ませておくと、材料が揃った状態で決められます。


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